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未知数Xを求めて

起業家としての生き方、ビジネス英語学習、海外ビジネスについて書いています。

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電通過労死の一件に思うこと

本当に残念なニュースが飛び込んできた。

24歳東大卒女性社員が過労死 電通勤務「1日2時間しか寝れない」 クリスマスに投身自殺 労基署が認定 

 

日本には日々多くに自殺に関するニュースが報じられるが、僕と全く同い年、そして入社年度も同じで、何より新卒1年目で本気で自殺を考えるくらい追い込まれた自分と照らし合わせても、驚く程境遇が似ていたことから、衝動的にブログを書いてしまった。

 

僕は今新卒一年目で入った会社を退職して、今は会社員として働くという生き方を諦めた。今は完全に価値観を転換させ、精神的にも回復し、幸せな人生を歩んでいると思う。しかし、新卒として会社に入った当時はなんとしてでも会社員として出世し、会社の中で偉くなって、勝ち組としての人生を歩みたいなんて考えていた。企業の中での出生以外は負け組だと考えていた。しかし、「勝ち組になれる」という期待もつかのまで、気づけば新卒で会社に入った3ヶ月目くらいには鬱病になり、「どうやったら死ねるか」と常時考えるまでに精神状態が悪化した。

 

そこで、本稿では、自殺で亡くなられた電通社員の方のような方が今後でない為に、なぜ新卒1年目でそのような精神状態になってしまったのか、そして、そうならないためにはどうすればよいのかを、同じ境遇の方に向けて書きたいと思う。

 

僕が新卒で入社してから自殺したいと思うまでの精神状態

 僕はとあるIT企業に入社した。当時新卒の間でも人気が高く、数百倍の倍率を勝ち抜いて、内定を獲得した時には多少の優越感があった。学生時代、僕は様々な学生団体の活動や、海外インターンシップ等のいわゆる「意識の高い活動」を沢山やっていた。そのためか、会社に入ってもある程度やっていけるという根拠のない自信があった。内定時にそれなりに評価されていたため、周囲の期待になんとか応えたいという強い思いもあった。3年目くらいまでに、事業部長くらいのレベルに絶対なりたいと考えていた。

 

しかし、会社に入社してからは、ケアレスミスや勘違いなど、上司とのミスコミュニケーションに真剣に悩まされた。(念のため補足すると自分の場合は上司には比較的恵まれており、怒鳴られたりすることはなかった)。中学生でも分かるような指示や計算を間違えたり、タスクの抜け漏れがあったりと、しょっちゅう周りから注意された。

 

恐らく今回亡くなられた高橋さんほど上司からきつく言われることは無かったが、僕としては、非常に高い志を持って入社していたため、自分のミス一つ一つに対して必要以上に落ち込んだ。「学生時代はあんなに活躍していたのに」と、過去の輝いている自分を何度も反芻して頭の中に思い描いては、今とのギャップに落ち込んだ。

 

「1時間ごとに落ち込んで、激しい自己否定をする」そんな毎日が続いくと、次第にストレスで文字が読めなくなったり、耳が聞こえなくなってくる。議事録を取らなければならないのに、今何が話されているか聞こえない。そして、何ががホワイトボードに書かれているが、読めない。そうすると、気持ちが焦ってしまい逆効果。会議後には、意味をなさない文字の羅列を上司に提出し、呆れられる。本当に辛かった。

 

こんな日々が続く中で、朝が一番辛い。朝起きた瞬間、また今日も生きてしまったと絶望的な気持ちになる。それでも、拒絶する体になんとかむち打って出勤する。

 

ストレスで毎日口の中に炎症を起こしながら、ミスの修正や、終わらなかったタスクを消化させるため、昼休みを犠牲にして仕事をする。昼食も食べず、誰とも会話もせず。次第に周囲からも孤立するし、自分から人に声をかけられなくなる。自分の世界に引きこもり、誰かに「あいつはダメだ」と噂されているような気がする。

 

終わらない仕事を土日に持ち越し、1ヶ月1日も休みを取らないということは日常となった。仕事中に「楽に死ねる方法」「新卒 自殺」と検索して、自分が死ぬ事の妄想を繰り広げた。

 

新卒1年目はずっとこんな調子だった。

 

幸い、同期のサポートもありながら、なんとかギリギリ復活したが、やはり職業適性の観点から、これ以上迷惑をかけたくなく、別の道に進もうと、僕は会社を退職した。

 

 

亡くなられた高橋さんの心の悲鳴

 多少環境は違えど、同じ入社年次と年齢だったため、亡くなられた元電通社員の高橋さんの気持ちが伝わってくる。

彼女がTwitterに投稿していた内容はこんな感じだったようだ。

 

f:id:gayan2:20161009124533j:plain

 

ご本人の性格的特徴などから、こんなことがつらかったんじゃないかと想像してみる。

 

高橋さんのtweetを見ていると、

学生時代の私はあんなにいきいきしていたのにこんなことになるなんて、社会は。 

 という記載がある。現役で東大に入学され、学生時代にも出版やテレビ系のアルバイトなどをされたりと、精力的に活動をされていたようだ。恐らく、彼女のルックスも手伝って学生時代は普通の学生ができないような経験をしていたのだろう。

 

しかし、会社に入って恐らくきつい上司にあったってしまったのだろう。

「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」

それまでに、培ってきたプライドなどがつぶされ、その上サイコパス的な上司にゲキ詰めされたのだろう。最初こそ、「成長の機会だ」と思えたかもしれないが、睡眠不足が重なって、思考がネガティブになり、結果的に、

 

土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい。

 

誰もが朝の4時退勤とか徹夜とかしてる中で新入社員が眠いとか疲れたとか言えない雰囲気なので、火事とか地震の時でも逃げることに罪悪感覚えて最期までPCの前にかじりついて死ぬやつだわ。 

 

「朝起きたくない?」「失踪したくない?」

 

という精神状態になってしまったのだろう。

 

僕自身も、学生時代は多少周囲の学生がやらないような、いわゆる「意識の高い」活動をすることで、自分が輝いていると思ったし、自分はこのまま企業社会の中で「人生の勝ち組」にならなければならないと考えていた。そして、学生時代に自分のように頑張ってこなかった学生には、絶対に「負けたくない」と考えていた。そんな自分が、全く仕事ができず落ち込み、さらに毎日2時間程度の睡眠で、悪循環を引き起こし、

 

「自分は世界で一番ダメなやつだ、本気で死んでしまい」

 

という精神状態になった。

 

亡くなられた高橋さんも、きっと向上心や完璧主義が人一倍強く、がんばり屋さんだったのだろうと思うと、本当に胸が痛くなる。

 

 例えそれまでに、死にたいなんて考えたことが無かったような、根っから明るく見える人であったとしても、境遇によっては簡単に潰されてしまう。

 

 周囲が異変に気づき出社を引き止めるべき

ではどうしたら同じような境遇の方が、自ら命を断つことを防げるのか。

よく言われるのは「そんな会社辞めればいいに」だ・

しかし、高橋さんのような状態にまで悪循環が続いてしまうと、ただでさえ鬱病に近い状態になり、通常よりも「恐怖心」が強くなってしまっているのに、自分から「休職させて下さい」なんて言えなかったのだと思う。

 

そして、彼女の異変に気づき、「絶対に休むべきだ」と出社を無理矢理にでも引き止めれくれる人がいれば、状況は少し変わったのではないかと思う。

 

僕の場合は、「もう死ぬしかない」と考えてた時、幸いにも幼なじみの友人が、無理矢理にでも出社を引き止めてくれたり、しばらく家に泊まらせれくれたりした。

 

悪循環と自己嫌悪の悪循環から、「死にたい」「自分は最低だ」と心の中で連呼する自分に対して、「それは思い込みやで」「休めば戻るよ」と、必死で説得してくれたのはその友人だ。今となっては命の恩人だと思っている。

 

亡くなられた高橋さんのように、責任感が強く、そして人一倍頑張り屋さんのようなタイプの方にとって、「会社を休む」「会社を辞める」といった選択肢は存在しない。

 

このような状態から脱出させてあげるためには、周囲のサポートが必須だと思う。

 

本人は決して悪くないと思うし、これを100%会社の責任にするのも間違っている気がする。しかし、本当に辛かった時に、本気で心配してくれたり、何としてでも、無理矢理にでも出社を引き止めてあげられる人がいなかったことを、心から残念に思う。そして、彼女のような自殺者がもう出ないために、自分の周囲の悩んでいる人に対しても常に気を使っていきたい。

 

今回亡くなられた、高橋さんに心よりご冥福をお祈りします。